怒り
怒りっていうのは非常に便利なもので。
ぼくは人間の行動力とか発想力とか、それを生み出す一連の流れを電力みたいに捉えています。
発電所で電気を作って、その電力をいろんな使い道で使うっていう単純な理解ではありますが、まぁその方が無理矢理当てはめやすいためです。
その発電所の中で一番爆発的に発電できるのが怒りで、生まれるエネルギーの総量がものすごいんですよ、とにかく。
でもそれだけたくさんのエネルギーがあると、使い道に困って結局ほとんどのエネルギーが無駄になってしまってると思うんです。
利用されなかったエネルギーは熱エネルギーとして外に出て行くので、乱暴になって怒鳴ったり八つ当たりしたりなど、熱すぎて人に危害を加えてしまうものになります。
かといって発電所の中でエネルギーを溜め込んでも、内部で暴走した結果動力機が壊れる(=ストレスによる不調)ことになってしまう。
それだと変換効率が悪いんですよ。
たくさん発電したなら、それをうまく利用しないともったいないじゃないですか。
使い道をどうするか、というのは難しい問題なんですが、発電することになったきっかけに対する解決策を考えるのが一番楽だと思います。
例えば、お前のためだと言っていらんことまで延々と説教垂れる先輩がいるとします。
こいつはウザすぎて殺したいほど腹が立ちます。ブン殴ってやろうかとも思います。怒りのボルテージはマックスですね。
このエネルギーの使い道を考えてみましょう。
1.発狂して殴りかかる
まぁ論外です。殴られた方も怒って反撃してくるでしょう。あなたの身体はボロボロになり、仕事も辞めることになります。お先真っ暗ですね。
2.気があう人と悪口を言いまくる
これは選びがちです。というか一番楽です。共感してもらうことで怒りもおさまるので、たまにはこういうこともアリです。
ただ、共感はジャンクフードのようなもので、気持ちは楽になりますがやりすぎると依存してしまいます。
というか悪口言ってる時点で間接的に危害加えてますからね。
これが大っぴらになった場合は周囲の非難によってあなたの精神はボロボロになり、仕事も辞めることになります。お先真っ暗です。
3.耐える
優しい人が取りやすい選択です。
ただこれはめちゃめちゃ怖いです。
溜め込んだエネルギーがいつ爆発するかわからない。溜め込みすぎて不調をきたすかもしれない。
つまりボロボロになって仕事も辞めることになりお先真っ暗です。
4.見返してやる
その人より仕事ができるようになって黙らせる、だとか、その人は批判してたけど自分は良いと思うことをひたすら突き詰めて結果を出す、とか、まぁやり口はいろいろあると思います。
大事なのは怒りエネルギーを発散せず、同時に溜め込まないということです。ぼくは先輩がウザすぎて殺したいほど腹が立ったので、プログラミングの勉強を始めました。
なんとなくモヤっと始めるよりもモチベーションが維持できるのは怒りのおかげだと思います。
これを一番目に見える形で実践しているのはたぶん芸術家だと思います。
何かに対する怒りを、問題提起としてアートで表現している人が多いイメージです。