ぴろブロ

普段考えることをぶちまけています。意味はありません。

ミスターハングリー


霞ヶ関ビルディング。


都心に古くからそびえ立ち、日本のビジネスシーンを見守ってきた巨塔。


そんな建物から漂ってくるオイリーな匂いが、今日も世のサラリーマンたちを惹きつけてやまない。


ミスターハングリー。
地下一階にある飲食店だ。
提供するメニューは「焼きスパゲッチ」。
茹で切った太麺のスパゲティを大量の油で炒める、パスタとは似て非なるものである。一般的には「ロメスパ」という類のものであるそうだ。


通常メニューにはナポリタンやバジリコなど、炒めて然りなものが並んでおり、それを食うだけでも充分にここの魅力は伝わる。


が、ミスターハングリーが不動の地位を(ぼくの中で)築いている理由は、「今月の焼きスパゲッチ」にある。
週替わりのメニュー。
二度と被らないメニュー。
恐るべきクリエイティブ。
試行錯誤のチャレンジング。
いやそれパスタじゃない。
いやこれ合うわけない。
だけど最高じゃない。
たまに王道押さえるじゃない。




そんな感じで週ごとに挑戦的すぎるメニューを出しまくっているわけでして、毎週の楽しみ、ルーティンワークになっているのです。

インターネットに雑多な情報は転がれども、この「今月の焼きスパゲッチ」を紹介しているところはなかったのでぼくが紹介します。させてください。


  • ハムレタス(2月1週)
(ハム、レタス、玉ねぎ、ピーマン、コーン、マスタードマヨネーズ)
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しょっぱなから麺が見えない変化球。
味付けはほぼマスタード。
ハムとともに炒めたシンプルイズザベストな麺の上に新鮮なレタスがたっぷり乗っている。
具があんまりないのでパスタがところどころカリカリに揚がっており、食感が楽しい。


  • 豚肉と小松菜の黒胡椒(2月2週)
(豚肩ロース、小松菜、玉ねぎ、人参、ニンニク醤油、黒胡椒)
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黒胡椒がめっちゃかかってる割にはピリ辛程度。意外にパンチのある味ではない。さらっとしている。
野菜炒めを食っているような感覚なので、肉肉しいこともなくスルスル食べられてしまう。二週続けてシンプルということは今月はシンプル路線なのか…?


  • チーズ・チーズ・チーズ(2月3週)
(モッツァレラチーズ、ミックスチーズ、玉ねぎ、クリームソース、黒胡椒)
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そんなわけなかった。
そう。ここはミスターハングリーなのだ。
濃い。チーズがとにかく溶けまくっている。
最高にチーズできます。
後半はチーズの絶対量が減ってきてほぼホワイトソースなのですが、まぁそれでもチーズなことには変わりないはず。ないんです。


  • 白菜とコンビーフ(2月4週)
(白菜、ピーマン、玉ねぎ、コンビーフ、黒胡椒)
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出ましたよ。合わないわけがない。白菜の食感とコンビーフの肉々しさが相乗効果を発揮しており一口で麻薬のような快楽を得られます。
ただ、その見た目とは裏腹にかなり胃にキます。肉の繊維が油を吸うのか、旨味は素晴らしいけれども今回紹介するものの中で一番胃もたれします。


  • デミチーズ(2月5週)
(挽肉、玉ねぎ、トマト、ミックスチーズ、デミグラスソース)
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挽肉、玉ねぎ、デミグラスソース。あとチーズ。
いやこれ、チーズハンバーグじゃん。
うまくないわけないじゃん。
子供みたいな感想しか出てこないやつじゃん。
チーズハンバーグうめー!って言ってた幼少期の記憶が戻ってくるやつじゃん。
うまいじゃん。



ひとまず2月分だけでしたが、もうこの一ヶ月分だけで様々なボキャブラリーを味わい尽くせると思います。
開発者の方には頭が上がりません。3月もよろしくお願い致します。

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3月分のメニューです

さて、この活動を続ける中で僕は2つの重大な過ちに気がつきました。

1つめは、「絵面が地味」です。
メニューの性質上、ゴチャ混ぜが当たり前です。実際うまいほうが多いのですが、スピード重視なので盛りも大味です。
これでは全国の女性方にアピールできません。料理の写真では「オシャレ」「おいしそう」「キレイ」の三要素が全てを占めています。

その点に関しては「わりと女の人もテイクアウトしてる」という情報でお茶を濁そうと思います。




2つめは、太りました。




以上です。